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ヨーロッパ、アルティザン達との出逢い①

2023.5.18

#海外出張記録

社長のSimon(サイモン)です。

ブログ#1にありますように、新会社が令和5年4月12日に無事設立されました。

実は、その当日から東京で「ワイン&グルメジャパン2023」が3日間開催されました。これは逃す事ができないと思い、冨塚シェフと2人で視察に行こうということになりました。食品関係の別展示会との合同開催で、コロナが急速に収まる中、展示する企業などは少ないと思いましたが、来場者は思った以上にいて、盛況な感じでした。そこで、運命の出会いが3つありました。今回、輸入代理店として当社のワイナリーリストに加わることになった①ドイツの「ハック・ワイナリー」のハインツさん、②イタリア・トスカーナの「ダヴィナム」のダニエルさん、そして、③ポルトガル・セトューバルの「カサ・エルメリンダ・フレイタス」のマルシオさんです。

少し、前振りが長くなりましたが、展示会でハインツさんからお声がけをもらい、ワインのインポーターの道を歩むことを決断し、5月にドイツ、フランス、スイスに周遊する事を決めたのです。具体的には、5月11日~20日の旅程になったワイナリー巡礼の旅①ですが、最初の訪問先は、当然、ドイツの「ハック・ワイナリー」です。日本でお逢いしたオーナーのハインツさんと奥さんのハインケさん、そして、次世代経営者として既に活躍中の娘さんのヤナさんが迎えてくれました。

ハック・ワイナリーの熟成庫にて

とにかく、「ハック・ワイナリー」のワインは簡単に言うと、ハインツさんのように凄く純粋で真っすぐなワインです。ブーケや果実の香りが濃厚で、口の中に入れた時のインテンシティーが素晴らしい。そして、長い余韻の中で別世界に連れられて行くような感覚です。飽きる事なく、ずっと、飲んでられそうな感じですね。ラインヘッセンという産地特有という事もありますが、リースリングとピノノワールは特にお薦めです。

次に訪れたのは、フランスのアルザス地方です。アルザスでは、友人のジャネットさんに手伝ってもらい、数か所のワイナリーを訪問しましたが、最終的にオルシュヴィール村の「ドメーヌ、マテルヌ・アジェラン・エ・フィル」とのパートナーシップに決めました。オルシュヴィール村の雰囲気も良いんですが、当ワイナリーの中は凄くお洒落で、オーナーの母レジーヌさんと娘エリーズさんの接待精神とエレガントさが感じ取れます。当然、ワインも彼女らのキャラクターを見事に反映していて、繊細でエレガントなワインに仕上がっていることは言うまでもありません。

マテルヌ・アジェラン・エ・フィルのテイスティングルームにて

リースリングとゲヴェルツトラミネールは、アルザス・グランクリュも揃えていますが、それ以外のピノ・グリ、各種スパークリング、自然派マセラシオン・ワイン、ピノノワールなども凄く飲みごたえがありました。

さて、いよいよ、アルザスの次はブルゴーニュです。北部のシャブリからスタートする事に決め、シャブリ村では3か所のワイナリーを周りました。ブルゴーニュに入ると、やはり、各ワイナリーはほとんどの場合、既に日本にもインポーターがいて、今回訪問した3か所も全て既にインポーターがいて、取り扱いは不可能という回答でした。

シャブリ村の白ワインはシャルドネが主流ですが、キリっとした酸味、そこに白花と柑橘系果実、有核系果実の香りが複雑且つバランスよく交わり、そこにミネラルを感じる余韻が続きます。プレミア・クリュ以上のものだと、クリマット畑の位置にもよりますが、インテシティーとピュア感が増し、コンプレックスな余韻が更に長く続きます。もう、日本人好みの白ワインですよね!今後、アルティザン食品で取り扱えるワイナリーを今も探しています。

シャブリの後は、コート・ドールで数か所のワイナリーを訪問しましたが、勿論、全て取引不可の門前払い。。。

でも、諦めずにブルゴーニュを更に南下し、コート・シャロネーズでワイナリーを訪れました。それが、「レ・ヴィグネロン・デュ・ブクシー」です。このワイナリーは年間700万本のワインを生産する大手ワイナリーで、世界中にブルゴーニュのワインを輸出する大企業です。ファミリーワイナリーをメインに扱おうと決めていましたが、輸出担当のジュローム・ピエールさんに丁寧に対応いただき、取り扱い可能なモンタニーのラベルが2つあるという事で紹介してもらいました。試飲して、正直、驚いたのは、コート・ドールの白ワインと違ってトロピカル果実の香りが強いという事と、ボディがカルフォルニア・シャルドネのように豊かな事でした。これは面白いという事でラベルの詳細情報を確認すると、価格も非常にリーズナブル!「これは、取り扱いたい!」という事になりました。

更には、ボージョレのワイナリー、「キャーヴ・ドュ・シャトー・デ・ロジェス」を紹介してもらい、人との交わりが如何に大事かという事を知らされました。

人との縁が次々に縫い接がれていくようで、コロナ禍が本当に寂しかったという感情と共に、新たに事業を始めて本当に良かったという強い自信にも繋がりました。

最後にスイスでチーズメーカー2社を訪問しましたが、ブログ#3で紹介したいと思います。