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ヨーロッパ、アルティザン達との出逢い②

2023.7.31

#海外出張記録

社長のSimon(サイモン)です。

さて、5月のワイナリー巡礼の旅では、フランスを中心に周りました。幸いにも、色々なアルティザンとの出会いや縁もあり、5か所のワイナリーと日本輸入代理店として話を進めることになりました。日本の展示会で繋がったイタリア、トスカーナの「ダヴィナム」とポルトガル、セトューバルの「カサ・エルメリンダ・フレイタス」とも順調に話が進んでいたので、合計7か所のワイナリーとの提携が現実となりつつありました。

そんな中、副社長のスイスの友達から連絡があり、紹介したいワイン・エキスパートがいるという話が出てきました。5月のヨーロッパ出張の際、スイスのチーズメーカーを訪問した後に、その友達にも会っていたので「今頃、どうしたんだろう。」という感覚でした。でも、やはり何か縁を感じた私たちはそのパコさんという方に連絡を取ってみました。すると、スイスのワイン販売会社のワイン・コンサルタントをしているという事で、ヨーロッパのワイナリーには非常に詳しいということが判明したのです。

ヨーロッパでは、他にも特にイタリアとスペインのワイナリーに興味があったので相談してみたところ、なんと、興味のあるリージョンを教えてくれたらワイナリーリストを共有するとの事でした。イタリアのピエモンテ州は独自にリサーチが終わっていたので、それ以外のイタリア北部と中部、そして、スペインのラ・リオハでワイナリーを紹介して欲しいと打診しました。早い話、最終的にパコさんの勤める会社のワイナリーを入れて4か所のワイナリーとの提携を決めることができたのです。

という事で、今回は7月末から訪問したイタリア、スイスとポルトガルのワイナリー訪問記録になります。

ワイン・コンサルタントのパコさんとSimon社長

7月のワイナリー巡礼の旅で最初に寄ったのはイタリア、ピエモンテ州です。最初に訪れたのは、ディアノ・ダルバにある「アブリゴ・フラテッリ」でした。このワイナリーは、ピエモンテ州のワイナリー10社に一斉メールを発信して、一番最初に返信してくれたファミリーワイナリーです。1935年創業のワイナリーは、3世代目のウォルターさんが私たちを迎えてくれました。27歳と若いウォルターさんですが、ピエモンテ州のワイン専門大学を卒業後、既にワイナリーの中心人物となってワイン造りに励んでいるアルティザンです。着くなり、直ぐに「ブドウ園を見せたい!」と年季の入ったジープに乗り、急斜面の道路と呼べない小道をスピードを上げて走ります。最初に見せてくれたのは、当ワイナリー自慢のDOCGドルチェットのブドウです。ブドウの房は大きくなりつつありますが、まだまだ青く、熟すまで2か月はかかります。

ウォルターさんのブドウ園では、他にもネッビオーロ、バルベーラ、シャルドネ、アルネイス、ファヴォリータなどを育てています。そして、このランゲ地方の伝統的なワイン製法を重視しつつ、よりアロマティックでエレガントなワインを造っています。彼のチャレンジは始まったばかりで、これからの新しいヴィンテージが、年々、楽しみです!

次に訪問したのは、イタリア、ピエモンテ州から車で片道5時間半を日帰りで訪問したスイスのダヴァズ・ワイナリーです。パコさんが勤める会社が経営するグラウビュンデンのアルティザン・ワイナリーです。5月にもスイス・ワインを飲んでいたので、海外では滅多にみる事のない幻のワインを造る現場はどうなっているのかとドキドキしながらの運転でした!

先ず、ワイナリーのブドウ園も中もそうなんですが、やっぱりスイスは奇麗。何と言いますか、何となく日本に似ていますよね。大自然も奇麗だけど、建築物も凄く無駄がないというか、町も奇麗に整理・清掃されています。当然、ワイナリーの中も凄く清掃が行き届いていて、心が癒されるくらいです。そして、雑なところがない。

肝心のワインは、冷涼地域だからということもありますが、アロマティックなブドウ品種を透き通るような高貴な酸味と果実の風味で包んでいます。日本ワインが目指すべきはスイスワインかもしれませんね。日本料理にもピッタリだと思います。

さて、翌日はイタリアに戻って、ピエモンテでもう一つ決まったワイナリー、キャンティーナ・バヴァを訪問しました。迎えてくれたは、貿易部のエリーザさん。

ランゲ北部、ココナット村で17世紀からブドウ園を営んできたバヴァ・ファミリーのワイン造りは約110年前の1911年に始まりました。そして、その1世紀の中でピエモンテ州にある3つのブドウ園において、このイタリア屈指のワイン産地を代表するに相応しいブドウ品種を揃えている。

ワインは驚くほど香りと風味のインテシティがあり、試飲を進める過程で何回も頷いている自分に気づく。終わる頃には、何の疑いもなく、このワイナリーの物語りを伝えたいという気持ちで溢れていました。これも出会いであって、縁ですね。

さて、この後もイタリアでの旅は続きます。記録は次のブログで共有したいと思います。